2362.今日の植物(1850):ハマアカザ

 今日の植物は、ハマアカザという植物です。

 ハマアカザは、アカザ科 Atriplex属(ハマアカザ属)の植物で、The Plant Listでは305の種が確認されているとされていましたから、大きな属ということになります。

 このAtriplexは、海岸や砂漠など厳しい生育環境でも生存することができる植物として知られています。特に塩分の多い環境にも強いことで、亜熱帯から温帯地域、更には極地に近い地域と世界中に分布を広げてきたということです。
 このAtriplex属の植物はsaltbushと呼ばれていますが、これはこの植物が葉の部分に塩分を蓄えるところからその名前になったようです。この葉は食用(人も蛾の幼虫も)にもなるようです。

 このアカザ科には、ホウレンソウホウキギ(コキア)サトウダイコンがあったり、キヌアという植物もあり、なかなか面白い植物群なのですが、APGの分類体系の中ではヒユ科に含められています。

 写真です。ネットから借用しています。

アトリプレクス・ペンデュクラタ Atriplex pedunculata

    Atriplex pedunculata 

 切手です。今年発行されたところです。

アトリプレクス・ペンデュクラタ Atriplex pedunculata

    stbel0905.jpg
  2016年 ベルギー発行
●この切手と一緒に発行された切手です。鳥を描いた切手5種と、植物の5種がセットになっています。⇒切手植物図鑑

(おしらせです)

 このベルギーの切手は10種が一緒に発行されたのですが、その中にアッケシソウ属を描いた切手が入っていました。
 このアッケシソウのページはI特派員(勝手に特派員にしてしまっているのです)が撮影した写真とウイキペディアから借りてきた写真だけで、切手もない、という借り物だけのページだったのですが、ようやく切手が見つかったという次第です。こちらです
 アッケシソウ http://botdiary.blog122.fc2.com/blog-entry-1630.html 
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1919.今日の植物(1426):ハロキシロン

 今日の植物は、ハロキシロンという植物です。属名Hの続きです。

 ハロキシロンは、アカザ科 Haloxylon属(ハロキシロン属)の草本あるいは低木で、The Plant Listには10種の名前があげてありました。一方ウイキペディアの記事では2種のみがあるということになっていました。いずれにしても小さな属だということになります。

 Haloxylon属の植物は、南西アジアから中央アジアに至る地域(エジプトから中国、モンゴル)に分布している植物のようです。乾燥した砂漠地を好んで生育する植物だということです。

 写真と切手のHaloxylon ammodendron種の名前はHals(塩)+xylon(木材)とammos(砂)+dendron(樹木)ということのようですから、この植物の生育環境が想像できます。

 このHaloxylon属はアカザ科の植物と書きましたが、新しい分類体系ではヒユ科に分類されることも多いようです。

 写真です。ウイキペディアから借りてきました。

ハロキシロン・アンモデンドルム Haloxylon ammodendron

    Haloxylon_ammodendron[1]

 切手です

ハロキシロン・アンモデンドルム Haloxylon ammodendron

    stmgl1408.jpg
   1969年 モンゴル発行

1546.今日の植物(1062):アッケシソウ

   今日の植物は、アッケシソウという植物です。北海道旅行中のIさん(勝手にこのブログの特派員に任命している友人です)が写真を送ってくれましたので取り上げた次第です。

 アッケシソウは、アカザ科 Salicornia 属(アッケシソウ属)の一年草で、ヨーロッパ、アジア、北アメリカの寒帯地帯に広く分布する植物だということです。
 英語版のウイキペディアによると、このアッケシソウ(Salicornia europaea)という種は、ヨーロッパでは食用とされるとされていました。塩味がするのだそうですが、どのような食感なのでしょうか?

 属としてのSalicornia 属は、ヨーロッパ、北米、アフリカ南部、アジア南部に60種近くが知られているということです。
 
 このアッケシソウ属の植物は、いわゆる塩生植物として知られています。
 「塩生植物」とは、高塩濃度に耐える種子植物を言うのだそうで、海岸や塩湖の周辺で独特の群落を形成しているということです。属名のSalicorniaはラテン語に語源があるということで、sal(塩)+cornu(角)とやはり塩が関わっているようです。
 その耐塩性のシステムがまた面白いのです。ウイキペディアによりますと、高濃度の塩分が植物に与える悪影響は、次の2つなんだそうです。
 ○浸透圧の差により、植物内の水分が植物外にとられてしまう
 ○過剰なナトリウムが細胞活動に悪影響を与える

 で、そのような悪影響を避けようと塩生植物は次のような対抗策をとっているということです。生物の環境への適応の姿は本当に面白いです。(逆になんでそんなにまでして、厳しい環境で生きることを選んだのだろうか、という疑問までわいてきます)
 ○クチクラ層を形成する=葉からの水分の蒸発を防いで、根からの水分吸収を抑える
 ○バリア層を形成する=根の内皮を取り囲むようにバリア層を形成して、道管や師管に塩分が侵入するのを阻止する
 ○落葉=塩分を貯めた葉を落とす
 ○「袋」に貯める=塩分を独特の腺や細胞に貯めて他の部分に行かないようにする
 ○根から排出する=塩分を体内に取り込まずに根から排出する
 ○液胞に貯める=液胞という部分は各種の養分を貯める場所だそうですが、ここに過剰な塩分を貯蔵する
 ○有機化合物を細胞内に蓄えて、浸透圧を高める

 アッケシソウは塩生植物の中でも特に耐塩性の強い植物のようで、北海道以外でもかつて塩田があった瀬戸内海にも分布していたということです。
 アッケシソウ属の植物の対抗策は上記の「液胞」方式と「有機化合物」方式だそうで、液胞の中に多量のナトリウムを貯蔵するところから、古くはこの植物を焼いてソーダ灰を工業的に生産していたこともあるということです。

 写真です、I特派員提供、およびウイキペディアからの写真です。

アッケシソウ Salicornia europaea

    さんご草     アッケシソウ[1]
 ●左の写真はI特派員撮影、右はウイキペディアから借用です。
 ●アッケシソウは濃緑色からこの鮮やかな紅色に変わるところから、サンゴソウとも呼ばれています。

  Salicornia 属を描いた切手は手元にありませんでした。

(以下、2016年12月30日追加分です)

 と言っておりましたが、Salicornia 属を描いた切手を入手しました。

サリコルニア・プシラ Salicornia pusilla

    stbel0901.jpg
  2016年 ベルギー発行

(おしらせです)

 同じI特派員から送ってもらった、写真を追加しました。
  ハマナス http://botdiary.blog122.fc2.com/blog-entry-71.html

1358.今日の植物(909):キヌア

 今日の植物は、キヌアという植物です。

 先日、朝にテレビを観ていましたらこの植物が取り上げられていました。なんでも、栄養が豊富で、荒れ地でも耕作可能で、健康食品やこれからの食料として注目されているのだそうです。
 そのテレビの番組はNHKの「あさいち」という番組で、会社に行っていた頃には「そんな時間帯に観れないよ・・」という番組のひとつなのです。

 で、そのキヌアですが、アカザ科 Chenopodium属(アカザ属)の一年草で、数千年前から南米のアンデス山脈の高地で栽培され、果実を食用に供していたのだそうです。現在の生産量は少なく、ペルーとボリビアあたりで生産されている雑穀ということになるようです。

 キヌアは他の雑穀のようにたんぱく質を含むほかに、雑穀に比べて多くのリン、マグネシウム、鉄分などのミネラル成分も含んでいるという特徴があるということです。
 そういえば同じアカザ科のホウキギ(コキア)の実も食べることができました。

 写真です。手元にありませんでしたのでウイキペディアからの借用です。

キヌア Chenopodium quinoa


    450px-Chenopodium_quinoa_greens[1]   450px-Quinoa_farmer_in_Cachilaya[1]   800px-Chenopodium_quinoa_in_flower[1]
 ●左から、葉、果実、花です。

 Chenopodium属を描いた切手です。1枚ありました。
 
アリタソウ Chenopodium ambrosio(i)des


    ststp0501.jpg
1996年 サントメ・プリンシペ発行 
 ●アリタソウという名前は、この植物を駆虫剤として佐賀県の有田地方で栽培していたことによるそうです。独特の香りがあって、ハーブとしても利用されているそうです。

838.甲子園口植物園の植物(33):ホウキギ

 『甲子園口植物園』の植物の第33弾は、ホウキギという植物です。
 先日コウヤボウキの記事を書きながらこの植物のことも思い出しました。箒仲間なのです。JR甲子園口駅の前の花壇で見つけました。

 ホウキギは、アカザ科 Kochia属(ホウキギ属)の一年草で、原産地は中国だということです。
 名前を漢字で書くと「箒木」、昔はこの植物を乾燥させて箒として使っていたことによります。私の実家でも子供の頃にこの箒を使って土間の掃除をした記憶があります。

 別名ではホウキグサとか属名そのままにコキアなどとも呼ばれています。

 はじめは緑色をしていますが、秋には全草が赤くなります。
 その実は「とんぶり」と呼ばれて、東北地方では食用にすると聞いたことがあります。プチプチとした食感なのでしょうか?

 写真です。

ホウキギ Kochia scoparia

    P1070192.jpg     P1070193.jpg 
撮影:2012年9月2日 『甲子園口植物園』(JR甲子園口駅)

    P1070860.jpg     P1070861.jpg
撮影:2012年10月20日 川西市黒川地区「黒川ダリヤ園」

 Kochia属を描いた切手は手元にはありませんでした。
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週末は山歩きをしています。
鬼軍曹というニックネームをいただきましたのでそのまま使います。

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