1206.百人一首の植物(15):サネカズラ

 久しぶりの「百人一首の植物」サネカズラです。今日の誕生日の花でもあります。

 「百人一首の植物」の最後が2012年2月19日のナラでしたから、1年半以上が経過したことになります。
 このサネカズラで「百人一首の植物」は完了ということになります。  

 歌は、
  25.「名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな」(三条右大臣)
 (思っている人に遭わせてくれるという「逢坂山」、一夜を過ごすという「小寝(さね)蔓」、その名の通りならば、逢坂山のサネカズラを手繰り寄せるように、誰にも知られずにあの人を連れてくる方法があればいいのに)
 「逢坂山」、「サネカズラ」、「くる(繰る、来る)」の三つの掛詞、「繰る」と「蔓」の縁語を使うなど技巧的な歌だと言われていますが、一方で滑らかな流れ、感情の表現が感じられる歌だと思います。

 そのサネカズラは、マツブサ科 Kadsura 属(サネカズラ属)の常緑蔓性低木で、我が国の関東以西、四国、九州さらには台湾、中国南部に分布している植物だということです。
 秋に赤い果実をつけるのですが、これが咳止めの薬用に利用されます。また若い枝から粘液がとれるようで、昔はこれから整髪料が作られたということです。サネカズラの別名をビナンカズラ(美男蔓)といいますが、この整髪料からこの名前になったのかも知れません。
 属名の「Kadsura 」はカズラそのものです。

 マツブサ科というのは初めて登場しますが、2属50種を含む科です。マツブサは「松房」と書きます。葉や茎にマツに似た香りがあるところからこの名前になったそうです。
 分類上はシキミ科に近い植物のようで、シキミ属を合わせて広義のマツブサ(シキミ)科(3属)とする場合もあるようです。

 写真です。

サネカズラ Kadsura japonica

    P1080370.jpg     P1080371.jpg
撮影:2012年11月22日 京都市「府立植物園」  

(次の2枚は、2013年11月27日追加分です)

    P1110079.jpg     P1110080.jpg
撮影:2013年11月26日 『山奥植物園』 
 ●植物園以外で自生しているのを見るのは初めてでした。

 切手は手元にありませんでした。

 ついでに、過去の「百人一種の植物」をあげておきます。
  さしも草(ヨモギ)、ササキクカエデ(1)(2)(3)ウメサクラ(1)(2)、葦(アシ)、槇(コウヤマキ)、稲田(イネ)、ヤエムグラナラ 

(おしらせです)

 サザンカの季節になりました。山口県下で最大といわれるサザンカが自宅近くにありました。
  サザンカ http://botdiary.blog122.fc2.com/blog-entry-149.html
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