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082.百人一首の植物(4):カエデ(1)

  百人一首にサクラとともに最多の5首で歌われているのが「紅葉」です。 カエデは、本日10月3日の誕生花(花ですか?)です。

 32.「山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあえぬ 紅葉なりけり」 春道列樹
 (山の中の川に美しいしがらみ(堰)があったので、なぜこんなところにと不思議に思って近づいてみると、それは風に吹き寄せられて流れることもできずにいる紅葉だったのです)
 ●山川は「やまかわ」ではなく、「やまがわ」と読むのだと教わりました。「山と川」ではなく、「山にある川」だからでした。

 5.「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき」 猿丸太夫
 (散り敷く奥山の紅葉を踏み分けて妻を求めて鳴いている鹿の声を聞くと、秋は悲しいものだ)
 ●この歌では、紅葉を踏み分けるのは鹿なのか歌の作者なのか、と問われたことを思い出します。踏み分けたのは鹿、というのが正解でした。作者は部屋の中で鹿のさびしい声を聴いているのですが、作者の心もさびしいのだと思います。 

 モミジは、カエデ科 Acer属(カエデ属)の植物です。カエデもモミジもカエデ属の植物の総称で、単にカエデ、モミジという植物はないということになります。モミジの方がもう少し範囲がひろく、紅葉するもの一般を指すこともあります。
 カエデの種類も、切手も多数ありますので、3回に分けることにしました。

イロハモミジ Acer palmatum

    79IMGP1928_convert_20100930201642.jpg      79IMGP1805_convert_20100930201425.jpg
  
 撮影:2003年5月25日    撮影:2003年5月23日
    犬山市 木曽川畔        池田市 「久安寺」

 ●一般的にカエデと呼ばれているのは、このイロハモミジのことだといいます。

ベニシダレ Acer palmatum var.matsumurae cv. Ornatum

    79IMGP1734_convert_20100930201355.jpg
    撮影:2003年5月17日 生駒市「フローラム」

アオシダレ Acer palmatum var. matsumurae cv. Aoshidare

    79IMGP1418_convert_20100930201311.jpg
   撮影:2003年11月22日 西宮市「海清寺」

 ●この2種は、イロハモミジから作り出された園芸種です。

(左)
ミツデカエデ Acer cissifolium    
(右)シバタカエデ Acer miyabei var. shibatae
 
    
79IMGP1849_convert_20100930201502.jpg             79IMGP1850_convert_20100930201536.jpg
    
オニモミジ Acer diabolicum 
 
    79IMGP1857_convert_20100930201608.jpg 
以上3枚は、撮影:2003年5月23日 亀岡市「大本花明山植物園」

オオモミジ Acer amoenum

    79IMGP4404_convert_20100930201840.jpg
撮影:2004年11月8日 神戸市「六甲山森林植物園」

ヤマモミジ Acer amoenum var. matsumurae

    79IMGP2343XX_convert_20100930201718.jpg    79IMGP2344XX_convert_20100930201805.jpg
以上2枚は、撮影:2004年5月29日 三木市「県立三木山森林公園」

 カエデの切手は、日本から多数発行されています。

 なかでも、ふるさと切手として各地からカエデの切手が発行されていますが、よく似た画面で安易な発行と言わざるを得ないものがあるように思えます。
 日本の植物切手の特徴として、その植物の種が明確でなく、景色や絵画のような感覚で作成されている点が気になります。その点、海外で発行される植物切手は、種の同定ができるよう鮮明な画像になっていて、前にも書きましたが多くのものには学名が付されています。彼らは分析的に見る、我々は全体で見るといった具合に、洋の東西でものの見方が違っているのがその背景にあるのでしょうか?

カエデの一種(多分イロハモミジだと思いますが、はっきりとは分かりませんのでこうしておきます) Acer sp.

    stjpn4104.jpg            stjpn5512.jpg
2006年 (中国5県の花「広島県」)   1995年 (国土緑化)

    
    stjpn5004.jpg           stjpn0334.jpg
2000年 (中国地方の花)   1990年 (都道府県の花「広島県」)  


    stjpn8010a.jpg    stjpn8005a.jpg
    2009年 (ふるさとの花Ⅳ「広島県」)


    stjpn5105.jpg    stjpn5104.jpg 
    2007年 (民営化会社発足)


    stjpn5805X.jpgstjpn5806X.jpg
   2008年 (国土緑化・秋田県)
          

    stjpn5304.jpg
   2008年 (ようこそJAPANウイーク「霊峰富士と四季の花」)

 ●最初の3枚は、いずれも宮島の鳥居と紅葉したカエデというワンパターンの典型ですなあ。広島、カエデ、宮島という固定観念から抜け出せないのでしょうか。他の植物を取り上げてもよいのにとつくづく思います。
 ●1990年の切手は、例の47都道府県を代表する植物を取り上げたシリーズです。
 ●同じ発想で、2008年から「ふるさとの花」と銘打って、今度は1回に5都道府県ごとに50円と80円が1種づつ、合計10枚づつ発行されてきました。今年の4月30日にそのⅧが発行されました。
  こうして見てみると、新しいシリーズを次々に発行して切手の売り上げを増やしたいという下心が見えてきます。その分、内容はお粗末になっているように思。 収集する方も買わなければ良いのですが、シリーズがひとつでも欠けるとなんとなく落ち着かずつい買ってしまうということになり、手元には使用されない切手がどんどん溜まっていくということになります。
 ●「国土緑化」切手も、かつては1年に1枚づつ発行されていましたが、この2008年からは、毎年10種がセットになってシートで発行されるようになりました。
 ●ようこそ・・・シリーズの趣旨はよく分かりません。 富士山を描いた切手5種と、四季の植物プラス竹を描いた切手5種のあわせて10種をシートにして発行されました。

 日本のカエデの切手をみると、紅葉したものばかりが取り上げられています。新緑の頃も紅葉と同じくらいにきれいだと思いますが切手にはしにくいのでしょうか。

(お知らせです)
 
 ヒガンバナの写真を掲載しました。目標とした、田んぼのあぜ道に列をなして咲いている姿は撮れませんでしたが、鮮やかな自然の姿を見ることができました。

 ヒガンバナ http://botdiary.blog122.fc2.com/blog-entry-82.html 
 
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鬼軍曹というニックネームをいただきましたのでそのまま使います。

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