1142.今日の植物(757):オナモミ
今日の植物は、オナモミという植物です。昨日のイノコヅチの記事を書いていて、このオナモミのことを思い出したのです。同じ、くっつき仲間です。
オナモミは、キク科 Xanthium属(オナモミ属)の植物群の総称であり、また一つの種でもあります。
属としてのオナモミは世界中に分布する一年草で、この属に共通の特徴として果実の殻に棘を持っており、この棘によって衣服や動物に絡みついて遠くに運ばれるというところです。
子供の頃オナモミのことを「ひっつき虫」と呼んでいました。この棘のある果実を採って、相手に投げて衣服にくっつかせるといった遊びがありました。
オナモミを漢字で書くと、「雄生揉」とか「巻耳」となるようです。どちらもその由来はよくわかりません。
日本にはオナモミという種が古い時代に到来していたのですが、その後20世紀の前半に北米からオオオナモミという種が入ってきて現在ではこのオオオナモミの方が優勢になっているということです。
その結果在来のオナモミは絶滅危惧種(VU)に指定され、一方のオオオナモミの方は要注意外来生物に指定されるといった具合で、運命を分けているようです。
写真です。1枚はウイキペディアから借りてきました。
オオオナモミ Xanthium occidentale(?)
撮影2003年8月31日 尼崎市「サンランド武庫川」
オナモミ Xanthium strumarium
●こちらがウイキペディアです。
切手は手許にありませんでした。これはないかも、です。