1335.植物の名前(25):オオイヌノフグリ

 「植物の名前」シリーズ、オオイヌノフグリという植物です。

 オオイヌノフグリは、ゴマノハグサ科 Veronica属(クワガタソウ属)の二年草で、ヨーロッパが原産地だということです。わが国には明治時代初期にもたらされて現在では日本の各地でごく普通に見かける植物になっています。
 このVeronica属としては、以前にベロニカという名前で登場しています。同じ属なのですが、外見はずいぶんと違っているようにも思えます。

 名前を漢字で書くと「大犬の陰嚢」となります。これにはちょっと訳がありまして、日本に在来していたイヌノフグリという植物があるのですが、これの果実が文字通り「犬の陰嚢」に似ているのだそうです。
 で、この外来の方はそれを大型にした植物ということで、オオイヌノフグリという名前を頂戴したようなのですが、オオイヌノフグリの果実は名前の由来のものには似ていないというおまけ付きのお話です。今度写真を撮って確認してみましょう。

 植物としては外来種の方が繁殖力が強くて、在来種はほとんど見かけることができなくなり環境省の絶滅危惧種(VU)に指定されています。

 この名前の由来を書いていて2つのことに思い当りました。

 その一つは、ドイツワインにフランケンワインというのがあります。独特のどっしりした味わいを持っているといわれているのですが、このワインは次の写真のような特徴のある形をしたボトルに詰められています。このボトルはボックスボイテルと呼ばれていますが、これは「羊の陰嚢」を意味するのだそうです。イヌではなくてヒツジでしたが(写真はネットから借用してきました)

    bocksbeutel[1]

 もうひとつ、偶然出合ったのですが「文芸春秋」に『代表的日本人の新選・百人一首』という特集がありまして、芥川龍之介の一首として次の歌が取り上げられていました。

 「わが前を 歩める犬の ふぐり赤し つめたからむと ふと思いたり」
  だそうです。

 で、写真です。

 オオイヌノフグリ Veronica persica

    P1110392.jpg     P1110396.jpg
撮影:2014年2月25日 『山奥植物園』(荒滝山)
 ●この山の周辺では、他の植物に先駆けて開花していました。右の写真のように群生しているところもありました。

 ご参考までに、在来種の方です。ウイキペディアとネットから借用してきました。
 
イヌノフグリ Veronica didyma var. lilacina


    800px-Veronica_didyma_var._lilacina_2[1]     inunofuguri3[1]
 ●オオイヌノフグリに比べて華奢な印象の花です。果実の方は華奢・・・でもないです。

 切手は手元にありませんでした。あったら面白いのですが・・・
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