FC2ブログ

1464.着る植物(4):カラムシ

 随分久しぶりになりますが、「着る植物」の第4弾、カラムシという植物です。

 この「着る植物」の最後の記事は2011年6月1日が最後でしたから、3年以上空いたということになります。ちなみにこれまでの「着る植物」は次の3件でしたから、たくさんありそうで余りないものんだなあ、と感じています。
 ワタアザミアマ(このうちアザミはやや怪しい「着る植物」です)

 そのカラムシは、イラクサ科 Boehmeria属(カラムシ属)の多年草です。わが国の本州から九州、四国それに南アジアから東アジアの広い地域に分布しています。

 古来(古いところでは6000年前から)繊維を採取するために栽培されてきた植物です。茎の皮から取れる繊維からは織物はもちろん、紙の原料や漁網の材料になる繊維まで広く利用されてきたということです。
 そんなこともあって、日本に自生しているカラムシは、有史以前に繊維をとるために栽培されていたものが野生化したのだと考えられているようです。

 中世の越後はこのカラムシの大産地で、小千谷縮や越後上布と呼ばれる織物の原料となっているものです。
 またラミーと呼ばれている繊維原料になる植物も同じBoehmeria属の植物です。

 カラムシを漢字で書くと「茎蒸」とか「苧」という字を当てています。また、カラムシの別名として、チョマ(苧麻)、アオソ(青苧)、オ(苧)などというのがあります。
 オダマキ(苧環)という植物がありますが、この植物は形がこのカラムシ(苧)から取った繊維を織るために巻き取ったもの(環と呼ばれます)に似ているところからこの名前になったということです。

 属としてのBoehmeria属は約100種程を含む属で、アジアから北米が原産地だということです。
 イラクサ科というのは初登場ですが、世界に54属、2600種程が知られているようです。

  写真です。そうでした、今回このカラムシを取り上げたのは写真に出てくるチガヤの輪を作るのにこのカラムシが使われていたことからなのでした。

カラムシ Boehmeria nivea var. nipponivea

    P1110866.jpg
撮影:2014年4月4日 下関市「リフレッシュパーク豊浦」

    P1130633.jpg     P1130635.jpg 
撮影:2014年6月30日 美祢市「八幡麿能峰宮」
 ●「夏越(なごし)の祓い」という行事のためにこのチガヤで輪をつくるのですが、これを結わえているのがカラムシの表皮でした。この輪はあちこちの神社で目にしますが、今回は前日作ったできたてのものでまだ緑が残っていました。
 ●鳥居の左の柱に、この輪のくぐり方が書いてありましたのでご紹介します。
  まず左足から輪の中に入って左に柱の外を廻り正面に戻り、次に右足から入って右回りに正面に戻る。それから左足から入って、正面の拝殿に向ってください。参拝した後は、「輪をくぐらずにお帰りください」とありました。なかなか神経を使う参拝となりそうです。
 ●「八幡麿能峰宮」は「やはたうすのみねぐう」と読みます。

クサコアカソ Boehmeria tricuspis var. unicuspis

    IMGP3227XX.jpg
撮影:2004年8月8日 滋賀県「伊吹山」
 ●これもカラムシ属の植物です。 伊吹山を歩きまわっていた頃を思い出します・・・・

 Boehmeria属を描いた切手は手元にありませんでした。 

(おしらせです)

 といっていたのですが、切手を入手しました。記事に間に合わず残念・・・

ラミー Boehmeria nivea

    stbra1101.jpg
  1979年 ブラジル発行
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

↓ここをポチッとしてください
FC2カウンター
最新記事
検索フォーム
カテゴリ
プロフィール

おにぐんそう2

Author:おにぐんそう2
週末は山歩きをしています。
鬼軍曹というニックネームをいただきましたのでそのまま使います。

最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR