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1617.植物の名前(28):イスノキ

 約3カ月ぶりになりますが、「植物の名前」シリーズ、イスノキという植物です。

 イスノキは、マンサク科 Distylium 属(イスノキ属)の常緑高木およびその植物群です。
 この植物がなぜ「名前」シリーズに登場したのか、ですが、先日この大木があるという話を聞いて見て来ました。現地では、この木をシシブエノキ(獅子笛木)と呼んでいるのだそうです。さらに、「エッチノキ」(Hの木)と呼ばれる巨木がその地区にあるというのです。エッチノキ(!)、どんな木なのか出会うのが楽しみな名前です・・・

 で、この木にあいました。
 場所は宇部市小野上宇内地区にある荒神山という山の八合目にありました。
 「エッチ」の秘密が分かりました。二本の木の枝が連理して、アルファベットの「H」のような形をしていたのです。なーんだ、このエッチか、でこの話はおしまいです。

 で、もうひとつの名前「シシブエノキ」の方ですが、これはこのイスノキの果実が空洞になり表面に穴があいてそこをうまく吹くと音がすることから名づけられたのだそうです。
 実際にやってみたのですが、うまく鳴らずどんな音なのかは未確認です。

 地方独特の植物の呼び名というのがたくさんあるのですが、あるデータベースによりますとこのイスノキには全国で50を超える多様な名前をもらっていることがわかりました。
 その中に、ヒョーヒョーノキとかヒョンノキ、サルフエなどという名前がありました。これはこの果実を吹いたときの音に由来するものだと考えられます。シシブエノキという異名があるのは、山口県だけでした。

 名前を漢字で書くと「柞木」となるようです。この「柞」はコナラ、クヌギ、オオナラなどの樹木の総称だということです。

 このイスノキというのは色々な使い道があるようです。
 乾燥させると非常に硬い材になることから木刀や杖の材料として使われてきたそうです。
 また、この植物の葉には虫が寄生して瘤を作るそうですが、この瘤はタンニンを含んでいることから染料としても利用されてきたということです。

 ウイキペディアによりますと、Distylium属には約18種の種があるそうで、東アジアから東南アジア原産だということです。日本に自生しているのは写真のDistylium racemosum種だけのようです。

 で、写真です。

イスノキ Distylium racemosum

    P1140632.jpg      P1140630.jpg

    P1140642.jpg
 以上3枚は、撮影2014年12月10日 宇部市上宇内地区「荒神山」
 ●確かに「Hの木」です。右のような巨岩の上方にありました。
 ●下の写真が笛になるという果実と、葉にできた瘤です。

    IMGP2628X.jpg 
撮影:2004年1月27日 岩国市「吉香公園」

     Distylium_racemosum5[1]
 ●この花の写真は、ウイキペディアから借りています。このような花が咲くそうですが、花期は短いのだそうです。 
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