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153.着る植物(1):ワタ

 新シリーズ「着る植物」で、その第1弾はワタです。 今日の誕生花でもあります。
 衣料用の植物というと、ワタを始めアサ、バショウなどが思い浮かべられますが、やはりワタが代表選手でしょう。

 ワタは、アオイ科 Gossypium属(ワタ属)の植物です。原産地は、熱帯から亜熱帯にかかる地域のようです。
 ワタは現在では、ほとんど全量を輸入に頼っていますが、かつては日本の各地で盛んに栽培されていました。関西ですと河内綿が有名でした。その他三河地方などもワタの産地として知られていました。
 高級な絹に代わって、庶民の衣料は綿製品が中心でしたから極めて親しい植物だったはずです。

 明治維新以降、日本は輸入した原綿を紡績し、綿布として輸出することで近代工業国家の仲間入りを果たしました。資源の乏しい国として、原料を輸入し加工した製品を輸出して外貨を獲得するという日本の産業形態の先鞭をつけたのが繊維産業でした。
 第二次大戦後も、繊維産業はいち早く立ち直り戦後の復興の先頭を切りました。 その後、国内生産のコストアップの影響を受け、生産を海外に移す動きが急速に広がり、現在では綿製品のほとんどが輸入品になっています。

 ウイキペディアによると2009年の世界の綿花の生産のベスト4は、中国(3,250万梱)、インド(2,350万)、米国(1,220万)、パキスタン(960万)の順になっています。かつては、エジプト、スーダンなども主要な生産国だったのですが、入れ替わって来たのです。(単位の梱は「こうり」と読み、これが綿花を計量するときの単位で、1梱は480ポンドです)

 で、写真です。実際に植えられているのを見ることはほとんどなくなりました。

ワタ Gossypium arboreum 

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   撮影:2003年8月9日 大阪市北区
 ●綿紡績を祖業とする会社の玄関に産地別に植えられていました。アオイ科らしい可憐な花です。

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   撮影:2004年10月17日 尼崎市「都市緑化植物園」
 ●右の写真がワタの実です。「コットンボール」と呼ばれ、これから繊維を紡いでいくのです。、

Gossypium属の切手です。我々の生活に古くから関わってきたこともあって、各国から発行されています。
これも、ドカーンとワタ切手オンパレードになりました。

ワタ Gossypium arboreum 

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   1983年 ジブチ発行   1982年 (旧)オートボルタ発行

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    1960年 マダガスカル    1966年 アフガニスタン発行
       (普通切手)              (農業の日)
    
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    ガンビア発行     1985年 アンゴラ発行

 ●ジブチの切手は、3種セットのうちの1枚です。
 ●オートボルタの切手は、5種セットのうちの1枚です。手元には、4種があります。
 ●マダガスカルの切手は、10種セットの普通切手シリーズの中に5種の植物切手が含まれていました。そのうちの1枚です。
 ●アフガニスタンの切手は、2種セットのうちの1枚です。
 ●ガンビアの切手は、8種セットのうちの1枚です。
 ●アンゴラの切手は、手元には5種ありますが、多分これはコンプリートではないと思います。

    stbop0301.jpg      stind9901.jpg
1979年 (旧)ボプタツワナ発行   1980年 インド発行
                          (普通切手)

    stussr3106.jpg        stegyk0101.jpg
 1964年 (旧)ソ連発行    1927年 (旧)エジプト王国発行
                         (世界綿花会議)

     strom2808.jpg        strom0801.jpg
   1965年 ルーマニア発行    1955年 ルーマニア発行
    (クルージ植物園の花)           (農作物) 

 ●ボプタツワナの切手は、4種のセットのうち2枚が植物切手という構成になっていました。
 ●インドの切手は、14種の普通切手のうち2種が植物切手でした。インドもワタの大産地です。
 ●ソ連の切手は、7種セットのうちの1枚です。同じ年に目打ちの入ったセットも発行されました。
 ●エジプトの切手は、同じ図柄で刷り色の違う3種がセットで発行されました。
 ●1965年のルーマニアの切手は、先にもゴクラクチョウカで出てきた10種セットシリーズのうちの1枚です。
 ●1955年のルーマニアの切手は、4種セットのうちの1枚です。手元には、2枚だけあります。

    stbaw0102.jpg            stuar0201.jpg 
(旧)バハワルプール藩主国発行    1966年 (旧)アラブ連合共和国発行
                                  (農業の日)

    stmzbc0102.jpg
(旧)モザンビーク会社発行
     (普通切手)

 ●バハワルプール藩主国の切手は、手元には4種セットであります。うち2枚が植物切手で、もう一枚はコムギが描かれています。
  バハワルプール藩主国というのは、少々ややこしくなりますが、パキスタンが1947年に独立する以前にあった藩主国です。といっても、イギリス領に組み込まれていたのですが、切手だけは独自に発行していたようです。その切手も、この藩主国の中だけで有効で、藩主国から外に郵便物を送る場合は、イギリス領(インド)の切手を使用することになっていたようです。
 ●アラブ連合の切手は、3種セットのうちの1枚です。
 ●モザンビークの切手は、37種の普通切手のうち19種が植物切手でした。手元にはそのうちの3枚のみがあります。
  モザンビーク会社というのは、モザンビークがポルトガル領だった時代にあった特殊会社で、その会社が切手や紙幣を発行していたようです。

カイトウメン Gossypium barbadense

    stcna9901.jpg                        
 セントクリストファー・ネビス・アンギラ発行
     (普通切手)

スターツデザートローズ Gossypium sturtianum  

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 2007年 オーストラリア発行          ウガンダ発行
      (普通切手)        (世界の植物園・メルボルン植物園)

 ●セントクリストファー・ネビス・アンギラの切手は、16種セットで発行された普通切手のうち4種が植物切手でした。手元には、そのうち1枚だけあります。
  カイトウメンは「海島綿」と書き、世界でも最も繊維が細く長い品種、したがって細い糸が紡績できる品種の一つとして知られています。細い糸からはしなやかな、光沢のある生地を作ることができるということで、この品種は高値で取引されています。
 ●オールトラリアの切手は、4種セットのうちの1枚です。これもワタ属で、オーストラリアのノーザンテリトリー州の花とされています。印刷も鮮やかなきれいな切手です。
 ●ウガンダの切手は、20種セットのミニシートとして発行されました。
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鬼軍曹というニックネームをいただきましたのでそのまま使います。

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