162.今日の植物(44):カボチャ
今日の誕生花は、カボチャです。
カボチャは、ウリ科 Cucurbita属(カボチャ属)の植物です。カボチャの原産地は南北アメリカのようです。
カボチャという妙な名前は、一説によると「カンボジア」から来ているということです。
そういえば、ズッキーニも同じCucurbita属です。
子供の頃には良く食べましたなあ。甘く味付けされていたような記憶があります。たしか、食感がほくほくしたのと、少し水っぽいのとがあったように思いますが、品種が違っていたのでしょうか?
今でも、居酒屋風の店に行くと、カボチャの煮つけなどをつい注文してしまいます。子供の頃に身についた食生活というのはいつまでも残っているのだと感心します。
ウイキペディアによると、カボチャの品種は大きく3つに分けられるということです。
西洋カボチャ(Cucurbita maxima)=アンデス山脈で栽培化されたもので、日本で広く栽培されているもの。大型でほくほくした食感。
東洋カボチャ(Cucurbita moschata)=メキシコ、中央アメリカで栽培化されたもの。日本でも栽培されている。
ペポカボチャ(Cucurbita pepo)=北米南部で栽培化されたもので、変わった形のものもある。ハロウイーンに登場するカボチャ。
カボチャの写真です。
カボチャの一種 Cucurbita sp.
●西洋カボチャか東洋カボチャかよく分からんのです。ペポではないようです。
撮影:2003年7月27日 撮影:2005年7月17日
尼崎市西昆陽地区 南光町
(以下、2013年9月6日追加分です)
下関に「下関市園芸センター」という施設があって、植物の園芸品種や野菜などを栽培しています。先日、カボチャの様々な品種を展示しているということを知り、見にいってきました。
色、形、大きさ実に多様な品種があることに驚きました。展示してあったのは採取した後でしたので、実際になっているところは見ることができませんでしたが、以下写真を掲載します。
産地別にまとめてみました。
日本産(日本産といっても日本が原産地ではありませんので、日本に導入された以降に日本で品種改良されたものということになります)
(左)「早生会津南瓜」
(右)「鉄かぶと」
●「早生会津南瓜」は350年前から会津若松市の一部で育成されてきた伝説的な品種で、独特の香りをもっているということです。
●「鉄かぶと」は文字通り皮が鉄のように硬い品種だそうです。強靭な特性を生かして、接ぎ木の台に使われるそうです。
(左)「平安小菊」
(右)「白皮砂糖南瓜」
●「平安小菊」はタキイ種苗の作出品種だそうです。日本料理のもあう風味をもったカボチャだそうです。
●「白皮砂糖南瓜」は甘味が強い懐かしい日本カボチャだそうです。
(左)「雪化粧」
(右)不明種
●「雪化粧」はサカタが登録した品種で、高い糖度と風味を追求した品種だそうです。
(左)「栗南瓜」
(右)「くりまさる」
●「栗南瓜」はもともとは17世紀に西洋から入ってきた品種らしいのですが、日本で改良されホクホクとした食感が人気の品種だそうです。
●「くりまさる」は栗にも勝る美味しさというキャッチフレーズで日本カボチャでは一番おいしいと人気の品種です。『山奥植物園』でも多くの農家で栽培されています。
アメリカ産
(左)「アトランティック・ジャイアント」
(右)「テルマサンダース・スイートポテト」
●「アトランティック・ジャイアント」はうまく栽培すれは100㎏にもなる、コンテスト用のカボチャだそうです。世界記録は700㎏というのもあるのだそうです。もともとは飼料用に開発された品種だそうです。
●「テルマサンダース・スイートポテト」はアイオワ州のオーガニック栽培認定種だということです。ニンニクのような形が面白い。
(左)「デリカータ」
(右)「タークスターバン」
●「デリカータ」はサツマイモのような味わいを持った品種で、詰め物やチーズを乗せてオーブンで焼いたり、お菓子の材料としても使われているということです。
●「タークスターバン」は文字通りトルコ風のターバンというところでしょうか、食用として栽培されているということです。
(左)「テーブルクイーン」
(右)「ジャンボピンクバナナ」
●「テーブルクイーン」はアメリカの先住民族アリカラ族が栽培していた品種だそうです。
●「ジャンボピンクバナナ」は開拓時代から19世紀にかけて人気のあったアメリカの伝統的なカボチャだそうです。甘い果肉を持っていて、パイの材料に使われているということです。
イタリア産
(左)「ルンガ・インヴェルナーレ・ディ・ナポリ」
(右)「ルゴサ・フリウラナ」
●「ルンガ・インヴェルナーレ・ディ・ナポリ」はみずみずしい食感をもったイタリアの伝統的な品種なんだそうです。
●「ルゴサ・フリウラナ」は、いぼいぼで見た目はいまいちですが、おいしいズッキーニだということです。
(左)「バターナッツ」
(右) 「トランペットパンプキン」
●「バターナッツ」はピーナツ型のカボチャで、濃厚な味を持っていてスープやお菓子にするとおいしいのだそうです。
●「トランペットパンプキン」名前の由来は一目瞭然というところでしょうか。イタリアの伝統的な品種で、炒めて食べると絶品なのだそうです。
(左)「フライングソーサー」
(右)「バターナッツ・ルゴサ」
● 「フライングソーサー」は空飛ぶ円盤形のズッキーニです。
●「バターナッツ・ルゴサ」は生育力旺盛で、一株にたくさんの実をつける品種だそうです。
フランス産
(左)「マスキー・ド・プロバンス」
(右) 「シンデレラ」
● 「マスキー・ド・プロバンス」はフランスで古くから栽培されている伝統的な品種だそうです。
● 「シンデレラ」はシンデレラの話に登場する馬車のカボチャです。やはりフランスの伝統的な品種で、甘味があってパイ、カスタード、スープなどに使われるそうです。
オーナメント・パンプキン(鑑賞用のカボチャ。まあ、いろんなのがあるものです)
(左)「テンコマンドメント」
(右)おもちゃカボチャの一種
●「テンコマンドメント」は「十戒」を意味するのだそうで、角のような突起が十本あることから来ているそうですが、その突起、必ずしも十本ではなさそうです。
(左)「フルーツミックス」
(右)「デイジーゴールド」
「ロレット」
その他(よくわからないものも含めて)
(左)「WBCH スカラプティー」
(右)「グリーンストライピード」
●「スカラプティー」はホタテ貝を模した鍋を使う料理のことだということです。このカボチャ、別名をUFOパンプキンとも呼ばれています。
(左)「ハウデン」
(右)ズッキーニの原種
●「ハウデン」はハロウィーンに使うカボチャです。水っぽいため、食用には向いていないということです。
「きのこのこ」
カボチャの切手です。
カボチャ Cucurbita moschata
1988年 ベトナム社会主義共和国発行
●この切手は、7種セットで発行されましたが手元にあるのは6種です。
(2011年6月3日追加分です)
カボチャの一種 Cucurbita sp.
2011年 タイ発行
●4種セットで発行された野菜切手ですが、それぞれ野菜でハートの形を描いています。また、そのハート形の部分にはニスが塗ってあって光を反射するような工夫がなされているしゃれた切手です。
(おしらせです)
12月18日に「神戸市立森林植物園」に行きましたが、その時にみたモクレン科に関する興味ある情報について、追加記載しました。
http://botdiary.blog122.fc2.com/blog-entry-181.html
カボチャは、ウリ科 Cucurbita属(カボチャ属)の植物です。カボチャの原産地は南北アメリカのようです。
カボチャという妙な名前は、一説によると「カンボジア」から来ているということです。
そういえば、ズッキーニも同じCucurbita属です。
子供の頃には良く食べましたなあ。甘く味付けされていたような記憶があります。たしか、食感がほくほくしたのと、少し水っぽいのとがあったように思いますが、品種が違っていたのでしょうか?
今でも、居酒屋風の店に行くと、カボチャの煮つけなどをつい注文してしまいます。子供の頃に身についた食生活というのはいつまでも残っているのだと感心します。
ウイキペディアによると、カボチャの品種は大きく3つに分けられるということです。
西洋カボチャ(Cucurbita maxima)=アンデス山脈で栽培化されたもので、日本で広く栽培されているもの。大型でほくほくした食感。
東洋カボチャ(Cucurbita moschata)=メキシコ、中央アメリカで栽培化されたもの。日本でも栽培されている。
ペポカボチャ(Cucurbita pepo)=北米南部で栽培化されたもので、変わった形のものもある。ハロウイーンに登場するカボチャ。
カボチャの写真です。
カボチャの一種 Cucurbita sp.
●西洋カボチャか東洋カボチャかよく分からんのです。ペポではないようです。


撮影:2003年7月27日 撮影:2005年7月17日
尼崎市西昆陽地区 南光町
(以下、2013年9月6日追加分です)
下関に「下関市園芸センター」という施設があって、植物の園芸品種や野菜などを栽培しています。先日、カボチャの様々な品種を展示しているということを知り、見にいってきました。
色、形、大きさ実に多様な品種があることに驚きました。展示してあったのは採取した後でしたので、実際になっているところは見ることができませんでしたが、以下写真を掲載します。
産地別にまとめてみました。
日本産(日本産といっても日本が原産地ではありませんので、日本に導入された以降に日本で品種改良されたものということになります)
(左)「早生会津南瓜」
(右)「鉄かぶと」


●「早生会津南瓜」は350年前から会津若松市の一部で育成されてきた伝説的な品種で、独特の香りをもっているということです。
●「鉄かぶと」は文字通り皮が鉄のように硬い品種だそうです。強靭な特性を生かして、接ぎ木の台に使われるそうです。
(左)「平安小菊」
(右)「白皮砂糖南瓜」


●「平安小菊」はタキイ種苗の作出品種だそうです。日本料理のもあう風味をもったカボチャだそうです。
●「白皮砂糖南瓜」は甘味が強い懐かしい日本カボチャだそうです。
(左)「雪化粧」
(右)不明種


●「雪化粧」はサカタが登録した品種で、高い糖度と風味を追求した品種だそうです。
(左)「栗南瓜」
(右)「くりまさる」


●「栗南瓜」はもともとは17世紀に西洋から入ってきた品種らしいのですが、日本で改良されホクホクとした食感が人気の品種だそうです。
●「くりまさる」は栗にも勝る美味しさというキャッチフレーズで日本カボチャでは一番おいしいと人気の品種です。『山奥植物園』でも多くの農家で栽培されています。
アメリカ産
(左)「アトランティック・ジャイアント」
(右)「テルマサンダース・スイートポテト」


●「アトランティック・ジャイアント」はうまく栽培すれは100㎏にもなる、コンテスト用のカボチャだそうです。世界記録は700㎏というのもあるのだそうです。もともとは飼料用に開発された品種だそうです。
●「テルマサンダース・スイートポテト」はアイオワ州のオーガニック栽培認定種だということです。ニンニクのような形が面白い。
(左)「デリカータ」
(右)「タークスターバン」


●「デリカータ」はサツマイモのような味わいを持った品種で、詰め物やチーズを乗せてオーブンで焼いたり、お菓子の材料としても使われているということです。
●「タークスターバン」は文字通りトルコ風のターバンというところでしょうか、食用として栽培されているということです。
(左)「テーブルクイーン」
(右)「ジャンボピンクバナナ」


●「テーブルクイーン」はアメリカの先住民族アリカラ族が栽培していた品種だそうです。
●「ジャンボピンクバナナ」は開拓時代から19世紀にかけて人気のあったアメリカの伝統的なカボチャだそうです。甘い果肉を持っていて、パイの材料に使われているということです。
イタリア産
(左)「ルンガ・インヴェルナーレ・ディ・ナポリ」
(右)「ルゴサ・フリウラナ」


●「ルンガ・インヴェルナーレ・ディ・ナポリ」はみずみずしい食感をもったイタリアの伝統的な品種なんだそうです。
●「ルゴサ・フリウラナ」は、いぼいぼで見た目はいまいちですが、おいしいズッキーニだということです。
(左)「バターナッツ」
(右) 「トランペットパンプキン」


●「バターナッツ」はピーナツ型のカボチャで、濃厚な味を持っていてスープやお菓子にするとおいしいのだそうです。
●「トランペットパンプキン」名前の由来は一目瞭然というところでしょうか。イタリアの伝統的な品種で、炒めて食べると絶品なのだそうです。
(左)「フライングソーサー」
(右)「バターナッツ・ルゴサ」


● 「フライングソーサー」は空飛ぶ円盤形のズッキーニです。
●「バターナッツ・ルゴサ」は生育力旺盛で、一株にたくさんの実をつける品種だそうです。
フランス産
(左)「マスキー・ド・プロバンス」
(右) 「シンデレラ」


● 「マスキー・ド・プロバンス」はフランスで古くから栽培されている伝統的な品種だそうです。
● 「シンデレラ」はシンデレラの話に登場する馬車のカボチャです。やはりフランスの伝統的な品種で、甘味があってパイ、カスタード、スープなどに使われるそうです。
オーナメント・パンプキン(鑑賞用のカボチャ。まあ、いろんなのがあるものです)
(左)「テンコマンドメント」
(右)おもちゃカボチャの一種


●「テンコマンドメント」は「十戒」を意味するのだそうで、角のような突起が十本あることから来ているそうですが、その突起、必ずしも十本ではなさそうです。
(左)「フルーツミックス」
(右)「デイジーゴールド」


「ロレット」

その他(よくわからないものも含めて)
(左)「WBCH スカラプティー」
(右)「グリーンストライピード」


●「スカラプティー」はホタテ貝を模した鍋を使う料理のことだということです。このカボチャ、別名をUFOパンプキンとも呼ばれています。
(左)「ハウデン」
(右)ズッキーニの原種


●「ハウデン」はハロウィーンに使うカボチャです。水っぽいため、食用には向いていないということです。
「きのこのこ」

カボチャの切手です。
カボチャ Cucurbita moschata

1988年 ベトナム社会主義共和国発行
●この切手は、7種セットで発行されましたが手元にあるのは6種です。
(2011年6月3日追加分です)
カボチャの一種 Cucurbita sp.

2011年 タイ発行
●4種セットで発行された野菜切手ですが、それぞれ野菜でハートの形を描いています。また、そのハート形の部分にはニスが塗ってあって光を反射するような工夫がなされているしゃれた切手です。
(おしらせです)
12月18日に「神戸市立森林植物園」に行きましたが、その時にみたモクレン科に関する興味ある情報について、追加記載しました。
http://botdiary.blog122.fc2.com/blog-entry-181.html
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