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176.正月の植物(4):タケ

 松竹梅の二つ目はタケです。
 タケはイネ科の植物です。イネ科には約600属、1万種というたくさんの種類の植物が属していますので、科の下に亜科、その下にさらに族という分類があり、属はその下の区分になります。
 そこでややこしいのは、タケというのが亜科としてもありますし、タケ亜科の中にタケ族とササ族というのがあって、それぞれの下にいわゆる属というものを置いていることです。

 タケとササの見分け方は以前にササの記事で記載しましたが、もうひとつややこしいのは、タケ族の中にオカメザサ属というのがあったり、また逆にササ族の中にヤダケ属というのがあったりしてごちゃごちゃなのです。

 そこで、今回のタケは、そのタケ族の中のマダケ属を取り上げます。
 我々が一般に「タケ」と呼んでいるマダケやモウソウチクがこのタケ属に含まれているからです。また、松竹梅を使った門松などに使用されているおめでたいタケもこのマダケ属のタケだと思います。

 そのマダケとモウソウチクの見分け方です。
  マダケ:節にある環(節環と呼ばれます)が2本あって、葉はやや大きいです。
  モウソウチク:節環は1本、葉は小さく、本体は直径20センチ、高さ20メートルにもなる大型のタケです。

 タケは我々の生活にとって非常に近しい関係にあります。ざっと思い浮かべても次のようなところに使用されています。
  食用:筍
  建材:柱、天井、床、すだれ、壁の骨格として・・・
  長さを利用して:物干しざお、釣りざお、操船の竿
  加工品:茶筅、竹細工、竹人形、花器、火吹き竹
  楽器:尺八、笙、横笛など多数
  包装用:タケの皮
  その他:竹炭
 とはいいながら、これらの用途は現在では他の製品により置き換わっているものも多いですね。最近、竹藪が荒廃していると言われていますが、このような背景があるのでしょう。

 タケの写真です。 個々の種の写真はありますが、日本の風景を代表する竹藪や筍を採取するために整備された竹藪の写真も昔撮ったのですがをうまく見つけることができませんでした。 また、探しておきます。 

マダケ Phyllostachys bambusoides

    176IMGP1131.jpg    176IMGP1132.jpg
    撮影:2003年11月16日 京都市「府立植物園」
 ●「真竹」と書きます。七夕のタケはこのマダケでしょうか。

モウソウチク Phyllostachys heterocycla var. pubescens

    176IMGP1908.jpg
撮影:2003年5月25日 犬山市「如庵」
 ●「孟宗竹」と書きます。
 正月の門松に一般的に使用されているのはこのモウソウチクでしょうか。最近、モウソウチクが繁殖してマダケなどを圧迫しているという話を聞いたことがあります。

クロチク Phyllostachys nigra   

    176IMGP0989.jpg       
    撮影:2003年11月8日 神戸市「市立須磨離宮公園」     
 ●文字通り「黒竹」です。

(左)ハチク Phyllostachys nigra var. henonis  
(右)ソメワケダケ Phyllostachys nigra forma bicolor

    176IMGP1143.jpg      176IMGP1180.jpg
    撮影日:2003年11月16日 京都市「府立植物園」
 ●ハチクは「淡竹」と書きます。「破竹の勢い」とは違います。筍はモウソウチクよりもおいしいそうです。

キッコウチク Phyllostachys heterocycla
    
    176IMGP1173.jpg
    撮影:2003年11月16日 京都市「府立植物園」
 ●漢字で書くと「亀甲竹」です。節の模様からそのように名付けられました。
    
(左)キンメイホテイチク Phyllostachys aurea forma koi  
(右)オウゴンコウチク Phyllostachys viridis cv.

     176IMGP1968X.jpg             176IMGP1974X.jpg
撮影:2004年1月10日 交野市「大阪市立大植物園」
 ●キンメイホテイチクは「金明布袋竹」となります。
 
 タケの切手です。
 探した結果、タケを描いた切手はこの1枚だけありました。
 タケは日本の文化と切っても切れない関係にあるのにさびしい感じですね。海外から入って来た花を取り上げるくらいならば、このように身近な植物も取り上げるべきだと思います。

モウソウチク Phyllostachys heterocycla var. pubescens

    stjpn5301.jpg 
2008年 日本発行(霊峰富士と四季の植物)  
 

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