2094.今日の植物(1595):テトラクリニス

 今日の植物は、テトラクリニスという植物です。属名Cで来ていましたが以下のような経緯で今日の植物となりました。

 テトラクリニスは、ヒノキ科 Tetraclinis属(テトラクリニス属)の針葉樹で、このTetraclinis属には切手に描かれているTetraclinis articulata 種の1種のみが確認されているという1属1種の植物群です。

 「今日の植物」は当初は切手(アルジェリアから発行された)に表記されているCallitris articulataという名称からCallitris 属を取り上げる予定にしていました。The Plant ListによればこのCallitris articulataCallitris rhomboidea の同義(異名)だということで、この記事で行こうと情報をネットで調べていました。
 調べてみるとこのCallitris 属はオーストラリア原産で分布もオーストラリアとその周辺地域に限られている植物だということが分かり、なんでアフリカのアルジェリアなどから切手が発行されているのだろうか、と不思議に思っていました。

 そのThe Plant Listをもう一度見てみると、Callitris articulataの本来の名前にCallitris rhomboideaのほかにもう一つTetraclinis articulata があげてあることに気づきました。じつはCallitris articulataの学名(命名者も含めた)に次の3つがあったのです。
 Callitris articulata Gordon、Callitris articulata (Vahl) H.Karst.、Callitris articulata (Vahl) Murb.
 (このCallitris articulataの後に続いているのが命名者の名前です)

 で、その本来の名称がCallitris rhomboidea R.Br. ex Rich. & A.Rich.、とTetraclinis articulata (Vahl) Mast.(後者の2つ)の2つになっていたのです。そんなことで、最初に書いてあったCallitris rhomboidea だと早合点してCallitris属の方へ走っていったということだったのです。

 で、もう一つのTetraclinisの方を調べてみるとこの植物は地中海西部地域、モロッコ、アルジェリア、チュニジアが原産地とされていましたので、ありゃりゃこっちの方だったんだ、ということが分かったという次第です。
 同じCallitris articulataという名前が別の2種類の植物の異名だったということなのですが、こんなことは初めて経験しました。他にも同じような例があるのではないかと思いますが、これからは命名者まで見て注意しなければ、と思った次第です。

 ちなみに、切手に植物の学名を記載する場合、命名者の名前まで記載するケースもないことはないのですが、どちらかというと記載がない場合が多いですので、このような間違いも起こるということになるので・・・とこれは言い訳です。

 で、Tetraclinis articulata ですが、この植物は木工細工の材として広く使われおり、また樹脂はニスやラッカーの原料とされているそうで、そのために乱獲され自生しているものは絶滅が危惧される状態にあるということです。
 乾燥した高温にも耐えることから街路樹や垣根用に広く植えられており、「盆栽」にも使われるという情報もありました。マルタの国を代表する樹木にも指定されています。


 写真です。

テトラクリニス・アルティクラタ Tetraclinis articulata

    Tetraclinis_articulata8[1]     Tetraclinis_articulata[1]

 切手です。

テトラクリニス・アルティクラタ Callitris articulata(=Tetraclinis articulata)

    stalr0701.jpg
1982年 アルジェリア発行
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