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281.着る植物(2):アザミ

 今日の誕生日の花にして「着る植物」アザミです。
 着ると言ってもアザミそのものを着るわけではありません。あの棘では痛いでしょう。

 実は、アザミは羊毛(ウール)製品を作るのに使われているのです。
 羊毛製品の製造工程は概略次のようになっています。
 原毛を羊から刈り取る→繊維の太さにより選別する→洗う→(染める)→綿状の羊毛を引きそろえて太くまとめる→(染める)→紡績して糸を作る→(染める)→生地に織る→(染める)→仕上げする→縫製して最終製品にする
 これで、羊毛の生地を使った製品が出来上がります。(「染める」工程は、製品によって違いますが上記の(染める)と記したどこかで実施されます)

 そこでクエスチョン、この工程のどこにアザミが登場するのでしょうか?
 答えは、「仕上げする」工程です。この仕上げ工程というのは、織りあげた生地に様々な加工を付してその生地を触った時の感覚(「風合い」 と呼ばれています)を作る最後の大事な工程なのです。
 その仕上げ工程の中に「起毛」という工程があります。これは、羊毛の生地をいわば引っ掻いて毛羽立たせる工程なのですが、特に高級な製品にはその引っ掻く道具としてアザミの殻が使われているのです。
 スチールでできた針のようなものも使われますが、スチールだと固すぎて生地を傷めることからアザミの殻が最適な素材として古くから使われてきたということです。

 アザミは、キク科 Cirsium属(アザミ属)の植物の総称です。世界に約250種あるそうで、日本にも約100種があるようですが、雑種が多くて自生しているものを見つけても種の同定が難しい植物でもあります。
 
 アザミが登場する唄を思い出しました。題名も文字通り、
  「アザミのうた」(伊藤久男) http://www.uta-net.com/song/232/

 写真です。

ノアザミ Cirsium japonicum

    IMGP1837.jpg       IMGP1842XX.jpg
   撮影:2003年5月23日      撮影:2004年4月30日
 亀岡市「大本花明山植物園」      『山奥植物園』

ミヤマコアザミ Cirsium japonicum var. ibukiense
 ●こちらはノアザミの変種で伊吹山に固有の種ということになります。

    IMGP3208XX.jpg       IMGP3238XX.jpg
この2枚は 撮影:2004年8月8日 滋賀県「伊吹山」

シロバナノアザミ Cirsium japonicum forma albiflorum

    IMGP4037.jpg
撮影:2004年9月26日 神戸市「六甲山森林植物園」

ヨシノアザミ Cirsium nipponicum var. yoshinoi

     IMGP4373.jpg
撮影:2004年11月8日 神戸市「六甲山森林植物園」
 
カガノアザミ Cirsium kagamontanum

    IMGP5381.jpg
撮影:2005年9月19日 亀岡市「大本花明山植物園」

アザミの切手です。

カラノアザミ Cirsium japonicum var. karaiense

    stkor0206.jpg
 1975年 大韓民国発行

キルシウム・エリオフォルム Cirsium eriophorum

     stsam0107.jpg
1967年 サンマリノ発行 

 (左)キルシウム・ラティフォリウム Cirsium latifolium  
(右)キルシウム・アコーレ Cirsium acaule

    stmadp0103.jpg             stald0207.jpg
1983年 ポルトガル領マデイラ発行  1994年 オルダニー発行
 ●オルダニーの切手に一緒に描かれている蝶は、クジャクチョウ(Inachis io)という蝶のようです。

アザミの一種 Cirsium sp.

    stjpn0702.jpg
1993年 日本発行 (四季の花シリーズ 「夏」) 
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鬼軍曹というニックネームをいただきましたのでそのまま使います。

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