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372.百人一首の植物(10):アシ

 先日、7月10日に「六甲山森林植物園」に行ってきましたが、ちょうどアシが緑鮮やかに茂っていました。
 で、本日はアシを取り上げてシリーズ「百人一首の植物」第9弾です。アシ(蘆、芦)を詠んだ歌は2首あります。

 19.「難波潟 短き蘆の ふしの間も 遭はでこのよを 過ぐしてよとや」(伊勢)
 (難波の潟に生えている蘆の節と節のあのように短い間でいいからお会いしたいのです。それさえ叶わずお会いすることもなくこの世を過ごせとあなたはおっしゃるのですか)
 伊勢さんは、恋多き才女として知られている女性です。
 
 88.「難波江の 蘆のかり寝の ひとよゆゑ みをつくしてや 恋いわたるべき」(皇嘉門院別当)
 (難波の入江に生えている蘆を刈った根の一つの節のように短い一夜をあなたと過ごしたことで、あの「みおつくし」のように、私の身を尽くしてあなたのことを恋い続けることになるのでしょうか)
 こちらも女性です。

 どちらの歌でもアシの短い節が念頭に置かれて詠まれています。また、「難波の潟」とも強いつながりがあるように思えます。
 また、この「みおつくし」も和歌によく登場します。大阪市の市章にもなっているもので、水路を示すように立てられたものだったようです。この歌にありますように、「身を尽くす」との掛け言葉に使われます。

 そのアシは、イネ科 Phragmites属(ヨシ属)の植物です。ヨシとも呼ばれますが、これはアシが「悪し」に通じるからと縁起を担いで「良し」と呼ぶようになったのだそうです。

写真です。

アシ Phragmites australis

    P1020864.jpg
撮影:2011年7月10日 神戸市「市立森林植物園」

続いて切手です。日本から発行されたものが2枚ありました。

アシ Phragmites australis
 
    stjpn5504.jpg      stjpn13701.jpg
     1986年 日本発行      1995年 日本発行
       (国土緑化)            (慶弔切手)
 ●この慶弔切手は、「弔」の方でしょう。
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鬼軍曹というニックネームをいただきましたのでそのまま使います。

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